大暑の候 皆様いかがお過ごしでしょうか。
この暑い時期、水の流れる音は聴こえるだけでもささやかな涼しさを齎してくれるような気がします。
当神社でも御参拝の皆様に少しでも納涼いただきたく、境内に水音を作れればとメダカ鉢(ビオトープ)制作を始めて早くも三年が経ちました。
北海道は積雪があるので冬には鉢を解体しメダカは屋内へ避難、春が来る度に以前の問題点を改めながら試行錯誤で制作を続けている形です。
やはり自然や生き物を育むのは決して簡単ではなく、恥ずかしながら毎年新たな課題に頭を抱えます。
北海道でビオトープに興味がある方は私の失敗談を参考にしてください笑。
①餌が少ないとメダカが衰弱・卵も産まない、餌が多ければ藻が増え窒息するし見栄えも汚い→お掃除役のエビ仲間入り。
②鉢に水流用の板を作り植物で飾りつけ→メダカは太陽光を浴びて体が丈夫になり、卵も生むらしい→板が邪魔で暗いね、撤収。
③ソーラーパネルと循環ポンプで水流を作ろう→こだわりすぎて手水かな?と誤解されるものが完成→慌てて解体。低く簡易設置。
④メダカがなぜか次々と行方不明に→いろいろ調べた結果おそらく砂利が大きく隙間にメダカが隠れようとして埋まっちゃう→砂利を撤収し、水槽用の土に変更。
⑤そもそもメダカは止水域の魚だから水流を好まない(多分④でメダカが潜り隠れた理由)→本・末・転・倒(゚Д゚;)
お参りに通ってくれる子供たちもいるのでメダカは居てほしい、結局メダカ用の鉢と水音用の鉢は別々にシンプルな形で制作する事にしました。
そして現在、循環しなくなった水が気温の上昇もあってか緑色に濁ってきてメダカがあまり見えません、なんてこったい。
メダカの負担にもなるので毎年冬に計画そして春に立ち上げ挑戦としてますが、いつか境内の景観として良いものが出来る日は訪れるのでしょうか。挑戦はまだまだ続きそうです。
P.S.下の写真は左が現在の鉢、真ん中と右が試行錯誤の末、お蔵入りしたメダカ鉢の写真です。