
霜秋の候 皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日の11月23日は現在勤労感謝の日という祝日ですが、本来は神様に今年の収穫を感謝する新嘗祭が斎行される一年の中でも特別大切とされてきた日だったんですね。
今回はお米に纏わる話、以前に京都に伺った際教えていただいた「おむすび」の話をさせていただきます。
よく通勤・通学や遠征などのお楽しみで、お弁当の定番でもある「おにぎり」の別名が「おむすび」ですが、もともとは神道由来の名称になるそうです。
昔からおにぎりは出先に持っていく携帯食として用いられてきました。
出先では不慮の事故や災難に見舞われる事があるかもしれない・・・家の留守を任された方は、「出かける最中に家族が事故にあいませんように」と願いを込めておにぎりを握っていたとの事。
人と人との縁を結ぶ、良い縁を結ぶという言葉になぞらえて「御結び~おむすび」と呼ばれる様になったそうです(他にも農業を司る神様『神産巣日神~かみむすびのかみ』に由来するという説も)。
おにぎりが三角の形をしているのも日本人が昔から山を神格化しており、神様の力を授かるように山の形に似せたという説があります。
他にも神道では、古くから『尖ったところに神様は降りてくる』と考えられている事にも関係しているかもしれませんね。
想いや言葉が力となる神道、おむすびを握る機会がございましたら今一度大切な方を想い祈念いただきまして、食事や生活への充実へと繋げていただけたら幸いです。
追伸 個人的にお薦めのおむすびの具は「チーズ」です。騙されたと思ってお試しあれ笑